炎症性乳癌における局所領域制御に対する放射線治療法の影響。

原題
Impact of radiation therapy modalities on loco-regional control in inflammatory breast cancer.
背景:本研究では,炎症性乳癌(IBC)患者の局所及び遠隔再発に対する強化放射線療法と標準放射線療法の効果を比較した。
方法:2010〜2017年のIBC患者の多施設分析を後ろ向きに検討し、標準的な乳房切除術後放射線療法と強化放射線療法後の再発の発生率を比較した。
結果:中央値40か月の追跡後、2つの治療タイプ間で局所再発率または遠隔再発率に有意差は観察されなかった。重度の毒性率は同程度であった。より高い再発リスクに影響する因子は、トリプルネガティブサブタイプおよび不完全な病理学的反応であり、放射線療法の強化ではなかった。
結論:これまでの研究に反して、この研究では強化放射線療法の有意な有益性は認められなかった。さらなる研究が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.04.010
PMID: 38621608

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