原題
MRI-guided optimisation of neoadjuvant chemotherapy duration in stage II-III HER2-positive breast cancer (TRAIN-3): a multicentre, single-arm, phase 2 study.
背景:本研究では,ステージII-IIIのHER 2-ポジティブ乳癌に対する術前化学療法の期間が放射線学的反応に基づいてカスタマイズできるかを検討した。
方法:第2相試験(TRAIN-3)では、オランダの43の病院で467人の患者がパクリタキセル、トラスツズマブ、カルボプラチンおよびペルツズマブの術前補助化学療法を静脈内投与された。反応は乳房MRIおよびリンパ節生検でモニタリングし、患者は完全な放射線学的反応を観察した時点で、または最大9サイクルの治療サイクル後に手術を受けた。
結果:所見では、ホルモン受容体陰性腫瘍患者の36%およびホルモン受容体陽性腫瘍患者の29%が、1~3サイクル後に放射線学的完全奏効を示した。これらのうち、それぞれ87%および53%が病理学的完全奏効を達成した。最も一般的な有害事象は、好中球減少、貧血および下痢であった。
結論:乳房MRIでの完全奏効は、特にホルモン受容体陰性腫瘍患者において、化学療法期間を制限し、副作用を最小限に抑え、生活の質を維持する可能性がある。ホルモン受容体陽性腫瘍の患者には、強化されたモニタリングツールが必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00104-9
PMID: 38588682
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