原題
Radiation doses received by major organs at risk in children and young adolescents treated for cancer with external beam radiation therapy: a large-scale study from 12 European countries.
背景:以前に放射線療法を受けた小児がん生存者は、長期的な医原性影響のリスクが高い。リスク予測は、治療中の健康な組織における過去の放射線量レベルに基づくことが多い。
目的:長期追跡クリニックの臨床医を支援するために、標準化された臓器線量表を開発することを目的とした。
方法:1941年から2006年までに治療したヨーロッパ12か国の2646人の小児癌患者に対して、詳細な解剖学的患者特異的ファントムを用いて線量測定再構成を行った。すべての放射線療法は治療計画システムを介してシミュレートされた。
結果:ほとんどの臓器への総線量は1950年代から1970年代にかけて増加し、その後減少またはプラトーに達し始めた。線量の変動は主に癌の種類によって説明された。
結論:詳細な線量推定値は、医原性イベントの長期リスクに関する重要な情報を臨床医および患者に提供することができる。また、長期フォローアップクリニックへの紹介プロセスにも役立つ。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.03.032
PMID: 38582233
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