原題
Pembrolizumab plus concurrent chemoradiotherapy versus placebo plus concurrent chemoradiotherapy in patients with locally advanced squamous cell carcinoma of the head and neck (KEYNOTE-412): a randomised, double-blind, phase 3 trial.
背景:局所進行頭頚部扁平上皮癌(HNSCC)の5年生存率は、種々の治療法にもかかわらず約50%である。KEYNOTE-412試験では、化学放射線療法にペムブロリズマブを追加した場合のHNSCCへの影響が調査された。
方法:この二重盲検、世界的規模の試験は、新たに診断された高リスクの未切除のHNSCC患者804人を対象とし、ペムブロリズマブと化学放射線療法またはプラセボと化学放射線療法のいずれかを無作為に投与した。
結果:イベントフリー生存率は、2つの治療法の間で有意差を示さなかった。両治療群ともグレード3または重度の有害事象を経験し、ペムブロリズマブ群で92%、プラセボ群で88%であった。
結論:化学放射線療法にペムブロリズマブを追加しても、HNSCC患者の無イベント生存率は有意に改善されなかった。局所進行HNSCCに対しては、さらなる効果的な治療アプローチが必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00100-1
PMID: 38561010
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