高リスク前立腺癌に対する骨盤放射線療法による遅発性尿毒性とQOL:POP-RTランダム化第III相試験における用量-効果関係。

原題
Late urinary toxicity and QOL with pelvic radiotherapy for high-risk prostate cancer: Dose-effect relations in the POP-RT randomized phase III trial.
背景:POP-RT第III相試験では、全骨盤放射線療法(WPRT)は、前立腺単独放射線療法(PORT)と比較して、高リスク前立腺癌患者の生存率を改善したが、尿毒性を増加させたことが示された。本研究では、最新の尿副作用と膀胱の用量-効果関係を調査した。

方法:尿毒性および累積症状の重症度を分類した。尿症状およびグレード2+の毒性を評価するために、膀胱線量測定を5-Gy単位で検討した。潜在的な毒性影響因子を多変量ロジスティック回帰を用いて試験した。尿の生活の質スコアを両治療法間で比較した。

結果:193人の患者からの追跡データは、WPRT群とPORT群で同様のグレード3の尿毒性を示したが、遅発性尿毒性との有意な関連はなかった。尿の生活の質スコアは、両方の治療法で同等であった。

結論:長期追跡調査では、WPRTとPORTの間で同様の尿毒性レベルが示された。遅発性尿毒性と有意に関連する因子は同定されなかった。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.03.023
PMID: 38552989

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