早期ERBB2/HER2-Positive乳癌における腫瘍の内因性サブタイプと遺伝子の発現シグネチャー:CALGB 40601、NeoALTTO、およびNSABP B-41試験のプール解析。

原題
Tumor Intrinsic Subtypes and Gene Expression Signatures in Early-Stage ERBB2/HER2-Positive Breast Cancer: A Pooled Analysis of CALGB 40601, NeoALTTO, and NSABP B-41 Trials.
背景:本研究では,早期乳癌(EBC)において,生物学的特徴が術前化学療法後およびERBB2/HER2遮断後の病理学的完全反応(pCR)およびイベントフリー生存(EFS)にどのように影響するかを検討した。

方法:化学療法+ERBB2/HER2遮断を受けた1289人の患者を含む3つの第3相試験からのデータをプールした後ろ向き分析。患者の遺伝子発現はRNA配列決定を用いて評価した。

結果:pCRおよびEFSは、EBCのERBB 2に富むサブタイプおよび基底様サブタイプでは関連していたが、luminal AまたはB腫瘍では関連していなかった。トラスツズマブとラパチニブの併用は、ERBB 2/HER 2が豊富な患者においてトラスツズマブ単独よりも有意なEFSの有益性を示した。遺伝子発現シグネチャーの44%はpCRと相関し、1.5%はEFSと相関した。

結論:pCRとEFSの間の関係は、ERBB2/HER2陽性EBC患者の腫瘍サブタイプに依存する。二重ERBB2/HER2遮断の使用は、ERBB 2が豊富な腫瘍において最も有益である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.7304
PMID: 38546612

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