乳癌治療のためのPARP阻害剤:レビュー。

原題
PARP Inhibitors for Breast Cancer Treatment: A Review.
背景:ポリ(アデノシン二リン酸-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤は遺伝性乳癌患者の転帰を有意に改善したが,ほとんど全ての患者は最終的に耐性を発現した。

方法:乳癌におけるPARP阻害剤の使用に対する生物学的推論、関連する証拠、最近の進歩、及び将来の応用の可能性についての記述的レビューを行った。

結果:最近の研究では、体細胞BRCA1/2変異を有する患者および生殖細胞系PALB2変異を有する患者に対するPARP阻害薬の有益性が強調されている。しかし、転移性乳癌患者は、他の腫瘍タイプと比較して長期的な有益性を得られない傾向がある。耐性の機序は同定されているが、効果的な対抗策は依然として不明である。

結論:確立された有効性にもかかわらず、PARP阻害剤に関する疑問は残っている。今後の研究は、予測バイオマーカーと耐性対策戦略を特定することを目的とすべきであり、進行中の研究にはトランスレーショナルな取り組みを統合することが不可欠である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.7322
PMID: 38512229

コメント

タイトルとURLをコピーしました