早期非小細胞肺がん患者に対する集学的がん相談および治療へのアクセスにおける格差:SEER-メディケア分析。

原題
Disparities in access to multidisciplinary cancer consultations and treatment for early-stage non-small cell lung cancer patients: A SEER-Medicare analysis.
背景:集学的癌相談(MDCc)へのアクセスには格差が存在するが、医師との関係の影響はあまり調査されていない。本研究では、早期非小細胞肺癌(NSCLC)患者において、患者特性や医師ネットワークなどの因子がMDCcへのアクセスと治療選択にどのように影響するかを検討した。

方法:2016〜2017年に診断されたステージI〜IIAのNSCLC患者からのSEER-メディケアデータの横断的解析を行った。患者の共有ネットワークを構築し、ユニークな癌専門医を特定した。ネットワークベースの測定を用いて専門医の不足を確認した。回帰分析を用いて関連性を推定した。

結果:6,120人の患者のうち、12.3%がMDCcを受けた。独特の外科専門医の割合が高い地域の患者は、MDCcと比較して、放射線腫瘍医のみに相談するか、専門医を受診しない可能性が高かった。MDCcは定位放射線治療と強く関連していた。

結論:医師ネットワークはMDCcの受領と治療の選択に影響し、ネットワーク分析が肺癌ケアへのアクセスを改善する可能性を示唆した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.03.010
PMID: 38490619

コメント

タイトルとURLをコピーしました