治療誘発性リンパ球減少症が膠芽腫患者の生存に及ぼす影響に関する系統的レビューおよびプール解析。

原題
Systematic review and pooled analysis of the impact of treatment-induced lymphopenia on survival of glioblastoma patients.
背景:膠芽腫患者によくみられる毒性である治療関連のリンパ球減少症は、単一施設研究では不良な生存転帰と関連している。この系統的レビューおよびプール解析では、化学療法および放射線療法を受けている膠芽腫患者におけるリンパ球減少症と全生存との関連を調査している。

方法:MEDLINEデータベースおよび特定の会議抄録の系統的文献レビューをPRISMAガイドラインに従って実施した。逆分散加重変量効果を用いて、統合ハザード比推定値を確立した。

結果:確認された104件の研究のうち、10件が基準を満たし、1,718人の患者を代表していた。リンパ球減少症は死亡リスクの上昇と関連しており、時点研究および時間範囲研究のいずれにおいてもハザード比は有意に高かった。

結論:この結果は以前の知見を裏付けるものであり、神経膠芽腫患者におけるリンパ球減少症と不良な生存転帰との間の強い関連を強調し、それによってリンパ球減少症を重要な予後指標として位置づけている。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02393-3
PMID: 38481255

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