原題
Neutron capture enhances dose and reduces cancer cell viability in and out of beam during helium and carbon ion therapy.
背景:Neutron Capture Enhanced Particle Therapy(NCEPT)は、体内の生化学標的を利用してがん細胞に放射線を照射する新しい治療法である。本研究は、NCEPTを実験的に実証した最初の研究である。
方法:癌細胞を中性子捕獲剤(NCAs)の存在下で炭素及びヘリウムイオンビームで照射し、NCAsの効果及び処理への細胞の近接性を測定した。処理内の中性子体積は金箔を用いて定量した。
結果:細胞生存率は、NCAsを照射した場合、照射しなかった場合と比較して有意に低下した。中性子体積は全方向で減少した。
結論:NCEPTは、NCAsの使用を通じて、細胞の生存と成長に影響を与え、生化学的に標的化された放射線治療の新しい方法を導入する。このアプローチは、より深いまたはびまん性の腫瘍を標的とすることを可能にし、腫瘍に対してより高い線量を提供し、標的外組織への線量を減少させる。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.02.052
PMID: 38479560
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