FLT3の内部縦列重複変異を有する急性骨髄性白血病に対する移植後維持としてのギルテリチニブ。

原題
Gilteritinib as Post-Transplant Maintenance for Acute Myeloid Leukemia With Internal Tandem Duplication Mutation of FLT3.
背景:科学者らは、急性骨髄性白血病(AML)患者、特に測定可能な残存病変(MRD)を示す患者に対するHCT後の維持療法として、FLT3阻害薬であるギルテリチニブの有効性を判定する試験を実施した。

方法:この研究は、HCTを受け、HCT後にギルテリチニブまたはプラセボのいずれかを24ヶ月間投与するように無作為に割り付けられた、第一寛解期の成人AML患者356名を対象とした。

結果:無再発生存率(RFS)はギルテリチニブ群で増加を示したが、その差は統計的に有意ではなかった。しかし、HCT前またはHCT後にMRDが検出可能であった患者では、ギルテリチニブが有益であった。

結論:全体的に有意なRFSの改善は認められなかったが、ギルテリチニブ治療は、HCT前後に検出可能なMRDを有する患者に有益であった。この研究は、MRDに基づくHCT後の治療の有効性を支持している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02474
PMID: 38471061

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