限局性前立腺癌における放射線療法6か月後の前立腺特異抗原の予後への影響:ランダム化試験の個々の患者データ解析。

原題
Prognostic Impact of Prostate-Specific Antigen at 6 Months After Radiotherapy in Localized Prostate Cancer: An Individual Patient Data Analysis of Randomized Trials.
背景:この研究は,限局性前立腺癌に対して放射線療法(RT)単独または短期または長期アンドロゲン除去療法(ADT)との併用で治療した患者において,RT後6か月での前立腺特異抗原(PSA)の予後的影響を検討した。

方法:1987年から2011年の間にRT±ADT治療法を評価した16の試験から患者データを収集した。RT完了後6か月以内のPSAを記録し、分類した。

結果:死別-サマリーPSAが高いほど、無転移生存率(MFS)および全生存率(OS)が低く、前立腺癌特異的死亡率(PCSM)が高かった。5年MFS率はPSA値に基づいて変化した。

結論:RT後6か月以内のPSA≧0.1 ng/mLは、限局性前立腺癌に対してRT単独またはADTとの併用で治療された患者の長期転帰の予後予測因子であった。これは、臨床試験のデザインと患者のカウンセリングの指針となり得る。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00762
PMID: 38471051

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