早期非小細胞肺癌および間質性肺疾患における定位放射線照射療法:非ランダム化臨床試験。

原題
Stereotactic Radiation Therapy in Early Non-Small Cell Lung Cancer and Interstitial Lung Disease: A Nonrandomized Clinical Trial.
背景:間質性肺疾患(ILD)および早期非小細胞肺癌(NSCLC)の一部の患者は、治療の選択肢が限られている。これらの患者における定位放射線治療(SABR)後の毒性副作用の発生の可能性は注目すべき懸念である。

方法:SABRの潜在的利益と欠点を調べるために,外科的切除に不適格な線維性ILDとT1-2N0 NSCLCの患者を登録し,カナダとスコットランドの6大学の放射線腫よう施設で実施した前向き研究を行った。

結果:登録された39人の患者のうち、1年での全生存率は79%であり、全生存率の中央値は25か月であった。有害事象は主に低グレードであったが、7.7%の患者は呼吸悪化によるグレード5のイベントを経験した。

結論:本試験は、SABRの有効性と許容可能な毒性レベルを考慮すると、線維性ILDおよび早期NSCLC患者の治癒目的でのSABRの使用を支持するものであり、リスクとベネフィットについて十分に検討した上で進めるべきである。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.7269
PMID: 38451491

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