頭頚部癌に対する数値による適応線量ペインティングと非適応放射線療法における疾患制御と晩期毒性:ランダム化比較第II相試験。

原題
Disease control and late toxicity in Adaptive Dose Painting by Numbers vs. non-adaptive radiotherapy for head and neck cancer: a randomized controlled phase II trial.
背景:研究者らは、非転移性頭部および頚部癌(HNC)の再発しやすい領域における用量漸増が、適応F-FDG-PET検査-ボクセル強度に基づく数値による用量ペインティング(A-DPBN)を用いて、標準的な強度変調放射線療法(S-IMRT)よりも有利であるかどうかを検討した。

方法:非転移性HNCの治療においてA-DPBNとS-IMRT(+/-化学療法)を比較した2施設の第II相無作為化対照試験。

結果:A-DPBNはS-IMRTと比較して1年と2年のマークで優れた局所制御(LC)をもたらしたが、領域制御、全生存、及び晩期毒性グレードは同等であった。特に、能動喫煙者およびアルコール摂取者は、受けた治療に関係なく、より後期の粘膜潰瘍を経験した。

結論:より良いLCにもかかわらず、さらなるA-DPBN研究は、特に喫煙者における後期粘膜潰瘍のリスク増加のために慎重なアプローチを必要とする。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.01.012
PMID: 38387811

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