原題
Racial/Ethnic Disparities in Pathologic Complete Response and Overall Survival in Patients With Triple-Negative Breast Cancer Treated With Neoadjuvant Chemotherapy.
背景:黒人女性と白人女性の間では、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)による死亡率に大きな差がある。この研究では、これは様々な人種/民族におけるネオアジュバント化学療法(NAC)への反応および全生存期間(OS)の差に起因する可能性があるという仮説を立てた。
方法:この研究はNational Cancer DatabaseからのTNBCを有する40,890人の女性のデータを分析した。人種/民族、NAC反応、およびOSデータを考慮した。
結果:全体で、29.8%が病理学的完全奏効(pCR)を示した。非ヒスパニック系黒人患者はpCRを達成する可能性が低かったが、ヒスパニック系患者はpCRを達成する可能性が高かった。pCRおよび他の因子で補正後も、人種/民族はOSと関連していた。
結論:患者の人種/民族は、TNBCにおけるpCRおよびOS率の指標となり得る。これらの関連性の背後にある因子を調査するためには、さらなる研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01199
PMID: 38394476
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