原題
Translational Insights and Overall Survival in the U31402-A-U102 Study of Patritumab Deruxtecan (HER3-DXd) in EGFR-Mutated NSCLC.
背景:NSCLCで広く発現しているHER3を標的とする抗体-薬物結合体であるHER3-DXdは、EGFR TKIおよびプラチナベースの化学療法(PBC)後に進行した進行NSCLC患者を対象とした進行中の第1相試験において、39%の奏効率を示した。
方法:この試験では、EGFR TKIによる治療歴があり、PBCの治療歴もあるEGFR変異NSCLC患者に焦点を当て、HER3-DXd治療の安全性と有効性を検討した。
結果:ほとんどの患者がグレード3以上の有害事象を経験した。しかし、この治療は有意な有効性を示し、以前に治療を受けた患者の奏効率は41%であり、生存期間中央値は16.2ヵ月であった。さらに、HER3-DXdに対する獲得耐性突然変異が同定された。
結論:HER3-DXdは、EGFR TKIおよびPBC後のEGFR変異NSCLC患者に対して意味のある生存ベネフィットを提供した。この研究はまた、この治療に対する潜在的な耐性メカニズムについての洞察を提供した。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.02.003
PMID: 38369013
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