原題
FLASH proton radiotherapy mitigates inflammatory and fibrotic pathways and preserves cardiac function in a preclinical mouse model of radiation-induced heart disease.
背景:過去9年間の研究は、40 Gy/sを超える線量率の放射線であるFLASH放射線治療(F-PRT)が、腫瘍反応を維持しながら正常組織損傷を減少させることにより、放射線治療の治療指数を改善することを強調している。この研究は、急性および慢性の心毒性を軽減することにより、標準的なプロトンRT(S-PRT)よりもF-PRTの心臓保護効果を強調している。
方法:マウス心臓組織を、CT画像化、照射技術、遺伝子配列決定、炎症反応評価、線維症測定技術、および単回PRT投与後の心エコー図を用いて検査した。
結果:S-PRTと比較して、F-PRTはDNA損傷関連および炎症経路の活性化が少なく、炎症反応が少なく、TGF-β1およびαSMAレベルが低下し、コラーゲン沈着が減少し、より良好な心臓機能が維持された。
結論:これらの知見は、F-PRTが炎症環境誘導を最小限に抑え、より良い心臓機能を維持すると同時に、長期的な線維症の発症を軽減することを確認している。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.01.224
PMID: 38364948
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