限局性頭蓋内上衣腫の小児および若年成人における陽子線または光子線療法後の脳幹毒性:フランスの後ろ向き研究。

原題
Brainstem toxicity after proton or photon therapy in children and young adults with localized intracranial ependymoma: a French retrospective study.
背景:上衣腫は一般的な小児脳腫瘍であり、通常は手術と放射線治療で治療される。これまでの研究では、陽子線治療(PBT)は光子線治療(XRT)と比較して脳幹損傷のリスクが高いことが示唆されている。

方法:本研究では、2007年から2020年の間にフランスの5施設で上衣腫に対してPBTまたはXRTで治療した25歳未満の全患者のMRIデータと治療の詳細を分析した。

結果:83人の患者のうち、新たなまたは進行性の症状を伴う脳幹損傷は観察されなかった。しかし、患者の4.8%は、用量や使用した技術とは無関係に、無症候性の放射線学的変化を示した。

結論:本研究では、上衣腫治療におけるPBTまたはXRTの使用と症候性脳幹損傷のリスクとの間に相関関係は認められなかった。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110157
PMID: 38367939

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