原題
Multi-domain neurocognitive impairment following definitive intensity-modulated radiotherapy for nasopharyngeal cancer: a cross-sectional study.
背景:強度変調放射線療法(IMRT)後の鼻咽頭癌(NPC)患者における不注意な脳照射による神経認知障害は広く報告されている。本研究では、この関係を調査した。
方法:IMRT後のNPC生存者190名を対象に、8つの神経認知機能を測定する横断的研究を実施した。放射線量と脳の下部構造との相関は、多変量ロジスティック回帰によって決定された。
結果:神経認知障害の罹患率は25.3%と決定された。最大79.4%の参加者が、少なくとも1つの神経認知領域で障害を示した。最も影響を受けた領域は、言語記憶、処理速度、実行機能、および運動器用さであった。これは、脳全体、海馬および側頭葉への放射線量と関連していた。
結論:神経認知障害はIMRT後のNPC生存者に依然としてよくみられる。認知評価とリハビリテーションをサバイバーシップケアに組み込むことが提案されている。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110143
PMID: 38341098
コメント