上咽頭癌における導入化学療法とその後の放射線療法対化学放射線療法:無作為化臨床試験。

原題
Induction Chemotherapy Followed by Radiotherapy vs Chemoradiotherapy in Nasopharyngeal Carcinoma: A Randomized Clinical Trial.
背景:導入化学療法とそれに続く同時化学放射線療法は進行性鼻咽頭癌の標準であるが、毒性が高い。導入化学療法後の治療を緩和するための証拠は乏しい。
方法:2015年4月から2018年3月まで、中国の5つの病院で無作為化第3相試験を実施した。3サイクルの導入化学療法を受けた後、放射線療法単独または放射線療法とシスプラチンの併用のいずれかを受けた383人の患者を対象とした。
結果:両群の3年無増悪生存率に有意差はなかったが、放射線療法単独群の方が短期毒性が少なかった。
結論:進行性鼻咽頭癌に対する導入化学療法後、放射線療法単独は3年無増悪生存期間に関して化学放射線療法と同等に有効であり、短期毒性作用は少なかった。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.6552
PMID: 38329737

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