ジクロフェナクの放射線および化学感作能は、乳酸代謝およびストレス応答の低下によって予測することができる。

原題
The radiation- and chemo-sensitizing capacity of diclofenac can be predicted by a decreased lactate metabolism and stress response.
背景:腫瘍における好気的解糖系の亢進は、腫瘍をより攻撃的にし、治療に抵抗性にする可能性がある。本研究では、非ステロイド性抗炎症薬であるジクロフェナクがこの効果を逆転させることができるかどうかを検討する。
方法:蛋白発現とヒートショック現象に及ぼすジクロフェナクの影響を種々の癌細胞で試験した。放射線および化学療法に対する反応を改善する能力も評価した。
結果:結腸直腸癌細胞において、ジクロフェナクは蛋白発現、乳酸代謝およびストレス反応を低下させ、放射線および化学療法薬に対する感受性を高めたが、肺細胞、乳腺細胞および膵癌細胞には影響を及ぼさなかった。
結論:ジクロフェナクによる乳酸デヒドロゲナーゼ活性またはストレス応答の低下は、放射線または化学療法の有効性を高める可能性を示している可能性がある。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02399-5
PMID: 38229111
Open Access

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