原題
Overall Survival With Palbociclib Plus Letrozole in Advanced Breast Cancer.
背景:JCO PALOMA-2研究は、palbociclibとレトロゾールを投与されたER+/HER2-進行乳癌(ABC)患者の無増悪生存期間の改善を明らかにした。本論文では、全生存期間(OS)について検討した。
方法:未治療のER+/HER2-ABCを有する666人の閉経後女性を、palbociclibとレトロゾールまたはプラセボとレトロゾールに無作為に割り付けた。
結果:90.1ヵ月の追跡後、OS中央値は、プラセボ群(51.2ヵ月)と比較して、palbociclibおよびレトロゾール群(53.9ヵ月)でわずかに高かったが、その差は統計的に有意ではなかった。生存転帰が不明な患者の数に一貫性がないため、OS結果の解釈には限界があった。
結論:レトロゾール治療にpalbociclibを追加しても、プラセボと比較して全生存期間は有意に延長しなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00137
PMID: 38252901
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