原題
Concurrent olaparib and radiotherapy in elderly patients with newly diagnosed glioblastoma: the phase I dose escalation PARADIGM trial.
背景:高齢または不良なパフォーマンスステータス(PS)を示す膠芽腫患者は、しばしば好ましくない臨床転帰を経験する。本研究では、DNA修復酵素阻害薬であるオラパリブを放射線療法と併用することを検討する。
方法:この試験には、新たに膠芽腫と診断された16人の患者が含まれ、放射線療法と併用してOlaparibの3段階の用量漸増を受けた。目的は、安全性、忍容性、全生存期間、無増悪生存期間、および認知機能への影響を評価して、Olaparibの第2相推奨用量を確認することであった。
結果:試験では最小限の毒性が観察され、推奨されるOlaparibの用量は200 mgを1日2回と設定された。平均生存期間は10.8ヵ月であり、認知機能に有意な影響はなかった。
結論:この試験では、Olaparibが脳放射線療法と安全に統合でき、忍容性も良好であることが確認され、脳腫瘍に対する放射線療法にPARP阻害薬を組み込んださらなる試験が支持された。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.01.011
PMID: 38211641
Open Access
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