強度変調放射線療法後のII期上咽頭がんの高齢患者における同時化学放射線療法と放射線療法単独の比較:傾向スコアでマッチングしたコホート研究。

原題
Concurrent chemoradiotherapy versus radiotherapy alone in older patients with stage II Nasopharyngeal Carcinoma after Intensity-Modulated Radiotherapy: a propensity score-matched cohort study.
背景:本研究は、ステージIIの上咽頭癌(NPC)の高齢患者における同時化学放射線療法(CCRT)と強度変調放射線療法(IMRT)単独の転帰と毒性を比較することを目的とした。
方法:2010年1月から2017年12月の間にステージIIのNPCと診断された220人の高齢患者を分析した。傾向スコアマッチングを用いて、これらの患者をCCRT群とRT群に分けた。生存率および治療毒性を評価した。
結果:CCRT群は有意に高い5年癌特異的生存率、無増悪生存率、および無遠隔転移生存率を示した。しかし、CCRT群では急性毒性の頻度が高く、両群で同様の晩期合併症が認められた。
結論:CCRTは、後期合併症を追加することなく、ステージIIのNPCを有する高齢患者の生存転帰を有意に改善したが、治療関連急性毒性を増加させた。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110081
PMID: 38185256
Open Access

コメント

タイトルとURLをコピーしました