第II相SABR-5試験で定位放射線治療を受けた少数転移性癌患者における先行全身療法と遅延全身療法の比較。

原題
Upfront versus Delayed Systemic Therapy in Patients with Oligometastatic Cancer Treated with Stereotactic Ablative Radiotherapy on the Phase II SABR-5 Trial.
背景:本研究では、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、および治療関連毒性に焦点を当てて、少数転移患者に対する局所および全身癌治療の最適な順序付けを検討する。

方法:第II相XXXX試験データの後ろ向き解析を実施し、SABRによる全身治療を先行して受けている患者、および疾患が進行するまで全身治療を遅らせた患者を識別した。

結果:319人の患者のうち、121人が事前に、198人が遅延全身治療を受けた。遅延治療は、PFSを短縮したが、OSは同程度であり、グレード2以上のSABR毒性のリスクを低下させた。

結論:遅延全身治療は、PFSの短縮と関連しているが、OSは同程度であり、毒性が低いことから、一部の患者にとっては潜在的に好ましい選択肢であり、さらなる研究が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.01.008
PMID: 38220069

コメント

タイトルとURLをコピーしました