アントラサイクリンに曝露した小児がん生存者(PREVENT-HF)の心機能に対するカルベジロールとプラセボの効果:無作為化対照第2b相試験。

原題
Effect of carvedilol versus placebo on cardiac function in anthracycline-exposed survivors of childhood cancer (PREVENT-HF): a randomised, controlled, phase 2b trial.
背景:この研究は高用量のアントラサイクリンに曝露された小児癌生存者の心不全リスクを減少させる低用量カルベジロールの有効性と安全性を評価する。

方法:米国とカナダの30の病院を対象とした無作為化二重盲検試験において、特定の基準を満たす癌生存者をカルベジロールまたはプラセボのいずれかを2年間経口投与する群に割り付けた。主要評価項目は、左心室壁の厚さ-寸法比Zスコアに対する薬剤の効果であった。

結果:182人の適格な参加者の中で、左心室壁の厚さ-寸法比は両群で同等であった。カルベジロール群では2件の軽微な有害事象が発生したが、重度のイベントや死亡は観察されなかった。

結論:低用量カルベジロールは安全であると思われるが、重要な心臓測定値を有意に改善せず、アントラサイクリンに曝露された小児がん生存者における二次的心不全予防のための使用を制限した。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00637-X
PMID: 38215764

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