非小細胞肺がんにおけるPD-(L)1遮断に対する獲得耐性のゲノムおよび免疫表現型の状況。

原題
Genomic and Immunophenotypic Landscape of Acquired Resistance to PD-(L)1 Blockade in Non-Small-Cell Lung Cancer.
背景:免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は非小細胞肺癌(NSCLC)患者の生存率を改善したが、ICIに対する獲得耐性(AR)は最初の改善後にしばしば生じる。この耐性の背後にあるメカニズムはほとんど不明のままである。

方法:腫瘍のゲノムプロファイリング、腫瘍浸潤リンパ球の機械学習に基づく評価、多重免疫蛍光、およびHLA-I IHCを、NSCLC患者からのICI生検前後のサンプルで実施した。対照コホートには、介入化学療法または標的療法が実施された。

結果:耐性突然変異はICI治療症例の27.8%で同定され、腫瘍内リンパ球の明らかな減少、およびT細胞と腫瘍細胞との間の連絡が認められた。HLAクラスI発現の有意な低下は、他のコホートと比較してAR発症時に生じた。

結論:これらの知見は、NSCLCにおけるICI耐性の多様なゲノムおよび免疫表現型の特徴を強調しており、将来の耐性と闘う治療戦略の開発に影響を及ぼす。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00580
PMID: 38207230

コメント

タイトルとURLをコピーしました