非小細胞肺がんおよび食欲不振の患者における食欲刺激薬としてのミルタザピン:無作為化臨床試験。

原題
Mirtazapine as Appetite Stimulant in Patients With Non-Small Cell Lung Cancer and Anorexia: A Randomized Clinical Trial.
背景:現在、癌患者の食欲を増進させる標準的な治療法はなく、生存期間を制限する可能性がある。ミルタザピンは潜在的な解決策として提案されている。

方法:本研究は、進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者86名を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験であり、ミルタザピンが食欲およびエネルギー消費に及ぼす影響を検討することを目的とした。

結果:ミルタザピン群とプラセボ群の間で食欲スコアに差はなかったが、ミルタザピンはエネルギー摂取量を有意に増加させ、サルコペニア患者の割合を低下させた。しかし、ミルタザピン群の患者は当初、より多くの悪夢を経験した。

結論:ミルタザピンは、拒食症の進行NSCLC患者がエネルギー需要を満たし、健康関連の生活の質、特に情緒的および認知機能を改善するのに役立つ可能性がある。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.5232
PMID: 38206631

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