上咽頭癌における強度変調放射線療法中の鎖骨上領域の選択的温存:二重施設観察研究。

原題
Selectively sparing of the supraclavicular area during intensity-modulated radiotherapy in nasopharyngeal carcinoma: A double-center observation study.
背景:この研究はN1-2病変を有する鼻咽頭癌(NPC)患者[retopharyngealリンパ節(RPN)病変のみを有する患者を除く]における強度変調放射線治療(IMRT)中の鎖骨上領域(レベルIVbとVc)を温存する可能性を評価することを目的とした。

方法:2つの異なる病院からの合計672人の病理学的NPC患者を研究に含めた。臨床標的体積からのレベルIVbおよびVcの除外を評価し、生存転帰を分析した。

結果:2つの病院間で、5年領域無再発生存率、全生存率、局所無再発生存率、および無遠隔転移生存率に有意差はなかった。レベルIVbとVcの再発は1例(0.15%)のみであった。

結論:IMRT中に鎖骨上領域を除外することは、純粋にRPN病変を有するN1症例を除いて、N1-2疾患において安全かつ実行可能であると思われる。これらの結果を確認するためには、今後の多施設共同試験が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110086
PMID: 38184146

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