ERBB 2陽性進行乳癌および脳転移を有する患者におけるピロチニブおよびカペシタビンによる脳放射線療法:非ランダム化第2相試験。

原題
Brain Radiotherapy With Pyrotinib and Capecitabine in Patients With ERBB2-Positive Advanced Breast Cancer and Brain Metastases: A Nonrandomized Phase 2 Trial.
背景:脳転移を有するERBB 2陽性乳癌患者を治療するために、頭蓋内放射線療法とピロチニブおよびカペシタビンを併用することの有効性および安全性は不明である。
方法:この単一施設の第2相非ランダム化試験には、脳転移を有するERBB 2陽性乳癌患者が登録され、ピロチニブおよびカペシタビン治療と併用して放射線療法を受けた。2020年から2022年の間に40人の患者が参加した。
結果:1年中枢神経系(CNS)無増悪生存期間(PFS)率は74.9%、CNS PFS中央値は18.0か月であった。CNS客観的奏効率は85%であり、ほとんどの患者は神経認知機能を維持していた。主な有害事象は、下痢および無症候性放射線壊死であった。
結論:ピロチニブおよびカペシタビンと併用した放射線療法は、脳転移を有するERBB 2陽性乳癌患者において、長期の頭蓋内生存利益および許容可能な安全性プロファイルを示した。さらなる検証が必要である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.5791
PMID: 38175627

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