原題
Statin Use Reduces Radiation-Induced Stroke Risk in Advanced Nasopharyngeal Carcinoma Patients.
背景:本研究では、同時化学放射線療法(CCRT)を受けている進行性鼻咽頭癌(NPC)患者における虚血性脳卒中のリスクに対するスタチン使用の効果を評価する。
方法:台湾癌登録データベースからのデータを、CCRT中のスタチン使用と脳卒中リスクとの関係を評価するために、治療加重Cox回帰分析の逆確率を用いて検討した。
結果:スタチンの使用は脳卒中リスクを低下させ、親水性および親油性スタチンは顕著な予防効果を示した。用量反応関係が明らかになり、スタチンの用量が高いほど脳卒中リスクは低下した。
結論:本研究は、進行したNPC患者におけるCCRT中のスタチンの有益な使用が脳卒中リスクを低下させることを支持しており、プラバスタチンおよびアトルバスタチンは有意な低下を示した。スタチンのより高い累積および1日用量は、脳卒中リスクの低下と関連していた。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.110067
PMID: 38142934
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