原題
Atezolizumab and Platinum Plus Pemetrexed With or Without Bevacizumab for Metastatic Nonsquamous Non-Small Cell Lung Cancer: A Phase 3 Randomized Clinical Trial.
背景:転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の治療として、プログラム細胞死-1またはそのリガンドに対する抗体と化学療法およびベバシズマブとの併用の有効性を検討した。
方法:進行非扁平上皮NSCLC患者を対象とした非盲検第3相試験を日本の37病院で実施した。患者には、アテゾリズマブとカルボプラチンにペメトレキセドを併用するか、ベバシズマブを追加して投与した。
結果:本研究には412人の患者が登録され、2群間で無増悪生存期間に有意差は認められなかったが、ベバシズマブを投与されたドライバー癌遺伝子陽性患者では生存期間の改善が観察された。毒性作用の増加はベバシズマブと関連していた。
結論:この結果は、従来の治療に対するベバシズマブの併用の優位性を示すものではなかったが、ドライバーがん遺伝子を有する患者に対する結果の改善を示唆した。毒性作用はベバシズマブ群で高かった。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.5258
PMID: 38127362
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