未治療の局所進行または転移性尿路上皮がんにおけるアテゾリズマブ単剤療法と化学療法の比較(IMvigor130):無作為化対照第3相試験からの最終全生存期間解析。

原題
Atezolizumab monotherapy versus chemotherapy in untreated locally advanced or metastatic urothelial carcinoma (IMvigor130): final overall survival analysis from a randomised, controlled, phase 3 study.
背景:IMvigor130の一次解析では、進行または転移性尿路上皮癌に対して抗癌剤アテゾリズマブと化学療法を併用した場合、顕著な無増悪生存期間の利点が示されたが、有意な全生存期間の利点は示されなかった。

方法:この大規模な多国間試験では、患者をアテゾリズマブと化学療法の併用、アテゾリズマブ単独、またはプラセボと化学療法の併用に無作為に割り付けた。本研究では、異なるグループ間の無増悪生存率および全生存率に焦点を当てた。

結果:全生存期間の中央値はアテゾリズマブ単剤療法群でわずかに高かったが、その差は統計的に有意ではなかった。治療関連の有害事象はアテゾリズマブ単剤療法群で頻度が低かった。

結論:進行または転移性尿路上皮がん患者において、一次治療としてのアテゾリズマブ単剤療法は、プラチナ製剤ベースの化学療法と比較して、全生存率を有意に改善しなかった。しかし、アテゾリズマブ単剤療法の安全性プロファイルは許容可能であった。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00539-9
PMID: 38101431

コメント

タイトルとURLをコピーしました