低酸素修飾薬ニモラゾールを放射線療法に追加したランダム化第III相試験では、遺伝子シグネチャー(NIMRAD)を用いて決定された低酸素頭頸部がんにおいて有益性が評価された。

原題
Randomised phase III trial of the hypoxia modifier nimorazole added to radiotherapy with benefit assessed in hypoxic head and neck cancers determined using a gene signature (NIMRAD).
背景:本研究では、強度変調放射線治療(IMRT)に薬剤ニモラゾールを追加することが、低酸素性頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)患者に有益であるかどうかを調査した。
方法:この多施設試験では、特定の種類の化学療法に適さない患者を、ニモラゾールまたはプラセボのいずれかによるIMRTを受けるように無作為に割り付けた。主な目的は、局所疾患の進行を予防する効果を評価することであった。
結果:患者338人を対象とした試験にもかかわらず、結果は決定的ではないことが判明した。ニモラゾールは、単独で使用してもIMRTと併用しても、疾患進行の予防または全生存率を改善しなかったが、急性悪心の発生率を上昇させた。
結論:局所進行HNSCCに対するIMRT治療にニモラゾールを含めても、高齢で適合性の低い患者の領域管理や生存率は改善されなかった。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.11.055
PMID: 38072326
Open Access

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