原題
Sintilimab Plus Chemotherapy for Unresectable Gastric or Gastroesophageal Junction Cancer: The ORIENT-16 Randomized Clinical Trial.
背景:年間100万人以上が胃がんおよび胃食道接合部がんと診断されているが、これらの疾患に有効な治療法はほとんどない。化学療法と併用したシンチリマブは、有望な有効性で希望を与えている。
方法:中国で実施された二重盲検第3相試験では、シンチリマブ(化学療法との併用)で治療された患者650人とプラセボと化学療法で治療された患者の全生存期間を比較した。また、PDリガンド1(PD-L1)の複合陽性スコア(CPS)が5以上であることに基づいて患者を分類した。
結果:sintilimabによる全生存期間の改善が認められた(中央値、15.2ヵ月対12.3ヵ月)。CPSが5以上の患者では、生存期間が有意に長かった(18.4ヵ月対12.9ヵ月)。副作用は、血小板数および好中球数の減少、貧血であった。
結論:本研究は、シンチリマブがこのような患者、特にCPSスコアが高い患者の全生存期間を有意に改善できることを明らかにしている。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: 45.4)
DOI: 10.1001/jama.2023.19918
PMID: 38051328
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