原題
Dosimetric Predictors of Radiation Pneumonitis in Patients with Prior Immunotherapy Exposure: A Multi-Institutional Analysis.
背景:免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と胸部放射線療法(TRT)の併用は放射線肺炎(RP)リスクを増加させる。その重要さにもかかわらず、IT中の患者におけるRPの線量測定予測因子に関する研究は限られている。
方法:本研究では、ICI治療後にTRTを受けた肺癌患者を遡及的に分析した。RPを決定し、統計解析を実施した。
結果:192人の患者のうち、ほとんどが非小細胞肺癌であり、同時に全身療法を受けていなかった。グレード1~5のRPの発生率は様々であったが、腫瘍の位置および平均肺線量(MLD)は、あらゆるグレードおよびグレード2以上のRPの有意な予測因子であった。MLDのみがグレード3以上のRPを統計的に予測した。
結論:この重要な研究は、平均肺用量がRPリスクに影響する主要な因子であることを明らかにしている。これは、ICI/TRT患者の治療結果を改善するための将来の投与ガイドラインに役立つ可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.110040
PMID: 38042497
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