原題
Durvalumab versus placebo with chemoradiotherapy for locally advanced cervical cancer (CALLA): a randomised, double-blind, phase 3 trial.
背景:局所進行子宮頚癌の治療におけるPD-L1抗体であるdurvalumabと同時化学放射線療法の併用は、治療を受けた患者の約30〜40%が再発を経験していることから検討された。
方法:CALLA試験は、15カ国の105の病院で実施された無作為化二重盲検試験であった。参加者は、durvalumab(4週間ごとに1回1500 mgを静脈内投与)またはプラセボを併用し、化学放射線療法後に最大24サイクル投与する群に割り付けられた。
結果:770人の女性のうち、無増悪生存期間はdurvalumab群で有意に改善せず、両群の有害事象は同程度であった。durvalumab群では重篤なイベントおよび治療関連の死亡が多かった。
結論:化学放射線治療を併用したdurvalumabは忍容性が良好であったが、無増悪生存期間に有意な改善をもたらさなかった。しかし、腫瘍PD-L1発現が高い患者では、さらなる研究が必要である。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00479-5
PMID: 38039991
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