高リスクの口腔白板症患者に対するニボルマブ:非ランダム化比較試験。

原題
Nivolumab for Patients With High-Risk Oral Leukoplakia: A Nonrandomized Controlled Trial.
背景:増殖性いぼ状白板症(PVL)は、侵襲的口腔扁平上皮癌(OSCC)への転換の可能性が高い重篤な口腔前癌病変である。現在の治療法はその進行過程に影響しない。

方法:33人のPVL患者が、2019年1月から2021年12月までの非盲検第2相臨床試験に参加した。被験者はニボルマブ(480 mg)を毎月4回静脈内投与され、変化をモニタリングするために生検および写真撮影を繰り返した。

結果:12人の患者(36%)が治療反応を示し、3人は大きな反応(病気スコアの>80%の減少)を示した。9人の患者(27%)が試験中にOSCCを発症した。PD-L1スコアは、治療反応または無がん生存期間と関連していなかった。

結論:本試験は主要評価項目を達成し、高リスクPVL患者におけるニボルマブの潜在的な有効性を示唆した。また、免疫ゲノム関連も特定し、今後の試験への洞察を提供した。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.4853
PMID: 37971722
Open Access

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