負のドライバー遺伝子を有する局所進行非小細胞肺癌に対する陽子線治療(PT)と同時化学療法の併用。

原題
Proton therapy (PT) combined with concurrent chemotherapy for locally advanced non-small cell lung cancer with negative driver genes.
背景:本研究では、心肺機能障害または負のドライバー遺伝子を有する患者を含む、健康状態が不良な手術不能な局所進行非小細胞肺癌患者に対する最善の治療法を検討した。

方法:Tsukuba University Hospital(日本)とQingdao University Affiliated Hospital(中国)からの62人のそのような患者について後ろ向き分析を行った。半数は化学療法を伴う陽子線治療を受け(陽子線群)、半数は化学放射線療法を伴うX線治療とその後の免疫調節維持療法を受けた(X線群)。

結果:2つの治療の間で短期有効性に有意差は見られなかった。しかし、プロトン群では肺および心臓への投与量が少なく、グレード3の有害事象も少なかった。

結論:プロトン群は3年目に有害反応が少なく、全生存率が良好であったことから、この治療は健康状態が不良で、心肺機能が低下しており、COVID-19後の後遺症および併存疾患を有する患者により適している可能性があることが示唆される。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02372-8
PMID: 37974211
Open Access

コメント

タイトルとURLをコピーしました