原題
Total-body irradiation alters white matter volume and microstructural integrity in rhesus macaques.
背景:脳照射は長期生存者に非可逆的損傷と認識障害を引き起こす可能性がある。本研究では、マカクザルの脳構造に及ぼす単回全身照射(TBI)の影響を調べた。
方法:照射したマカクザルと照射していないマカクザルのMRI検査を比較して、全脳容積と領域脳容積および白質拡散を調べた。
結果:放射線はマカクザルの白質の加齢に関連した変化に影響したが、照射群では弱い影響であった。非照射対照における脳容積の加齢に関連した変化はヒトの正常な傾向を反映していたが、照射はこれらの傾向を修正した。
結論:TBIは白質拡張の遅延と白質統合性の長期破壊をもたらす。これらの知見は、遅発性放射線誘発脳損傷の特徴的な徴候としてミエリン損傷を示唆している。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.11.014
PMID: 37972714
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