免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法の時代には、局所進行非小細胞肺がん患者において、心臓への放射線量は生存率の低下と関連しているが、心イベントとは関連していない。

原題
Cardiac radiation dose is associated with inferior survival but not cardiac events in patients with locally advanced non-small cell lung cancer in the era of immune checkpoint inhibitor consolidation.
背景:本研究では、局所進行非小細胞肺癌患者における心臓放射線量と心臓イベントおよび化学放射線療法後の全生存期間との関連を検討した。

方法:最新の放射線技術、ICI強化および心臓線量制約を含む同時化学放射線療法で治療された335人の患者を含む後ろ向き研究を実施した。

結果:3.3年間(中央値)の追跡調査後、主要有害心イベントまたは他の心臓問題のリスク増加と関連する心臓線量測定パラメータは見出されなかった。しかし、高心臓線量は全生存率の低下と関連しており、これは主に肺癌特異的死亡率の増加によるものであった。

結論:最新の技術と線量の制約にもかかわらず、心臓線量は依然として肺癌特異的死亡率と関連しており、治療計画におけるさらなる最適化の必要性を示している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.110005
PMID: 37972736

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