SAPPHIRE:進行非扁平上皮非小細胞肺がんにおけるシトラバチニブ+ニボルマブ対ドセタキセルの第III相試験。

原題
SAPPHIRE: Phase III Study of Sitravatinib Plus Nivolumab Versus Docetaxel in Advanced Non-Squamous Non-Small Cell Lung Cancer.
背景:ほとんどの進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者は、チェックポイント阻害薬療法に耐性を示すようになる。本研究では、シトラバチニブとニボルマブの併用がこの耐性を克服する可能性があるという仮説を立てた。
方法:SAPPHIRE試験では、CPIおよびプラチナ製剤をベースとした化学療法による治療歴のある進行NSCLC患者を対象とし、シタブラチニブ+ニボルマブまたはドセタキセルのいずれかを投与し、生存率を比較した。
結果:患者計577名のうち、併用療法は生存率を大幅に改善しなかったが(12.2ヶ月対10.6ヶ月)、臨床的ベネフィット率は高く(75.5%対64.5%)、重篤な副作用は少なかった(53%対66.7%)。
結論:全生存期間の中央値がわずかに長いにもかかわらず、シタラバチニブおよびニボルマブ治療は、進行非扁平上皮NSCLC患者において主要評価項目を達成できなかった。それは一貫した安全性プロファイルを有していた。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.10.004
PMID: 37866811

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