原題
Sotorasib plus Panitumumab in Refractory Colorectal Cancer with Mutated KRAS G12C.
背景:KRAS G12C変異は転移性結腸直腸癌患者の3〜4%に見られる。KRAS G12C阻害薬による単剤療法は有効性が限られており、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬であるパニツムマブとソトラシブを併用することの潜在的なベネフィットが示唆されている。
方法:第3相ランダム化試験では、G12C変異を有する化学療法抵抗性の転移性結腸直腸癌患者を、ソトラシブとパニツムマブを含む異なる治療に割り付けた。目的は、無増悪生存期間の改善を確認することであった。
結果:平均すると、高用量のsotorasibとpanitumumabを併用投与された選手の無増悪生存期間中央値は5.6ヵ月であったのに対し、標準治療群では2.2ヵ月であった。副作用では、皮膚関連毒性作用および低マグネシウム血症がよくみられた。
結論:ソトラシブとパニツムマブの併用は、標準治療と比較して患者の無増悪生存期間を延長させ、副作用による治療中止はほとんどなかった。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2308795
PMID: 37870968
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