HER 2陽性胃または胃食道接合部腺癌に対するペムブロリズマブ+トラスツズマブおよび化学療法:第3相KEYNOTE-811無作為化プラセボ対照試験の中間解析。

原題
Pembrolizumab plus trastuzumab and chemotherapy for HER2-positive gastric or gastro-oesophageal junction adenocarcinoma: interim analyses from the phase 3 KEYNOTE-811 randomised placebo-controlled trial.
背景:HER2陽性胃食道がん治療において、PD-1およびHER2遮断薬と化学療法を併用することで転帰が改善することを示す証拠はない。KEYNOTE-811の最初の解析では、PD-1遮断薬であるペムブロリズマブの方がプラセボよりも良好な結果を示した。

方法:このランダム化比較試験は、20カ国の168施設で実施された。この進行疾患に対して未治療の698人の患者が、トラスツズマブとペムブロリズマブ(350人の患者)またはプラセボ(348人の患者)による標準的な化学療法を受けた。この研究では、生存率と進行率を調べた。

結果:中間解析では、無増悪生存期間の中央値はプラセボ群(8.1ヵ月)と比較してペムブロリズマブ群(10.0ヵ月)で長かった。有害事象はペムブロリズマブ群でより頻繁に発生した(58%対51%)。

結論:初回トラスツズマブおよび化学療法と併用したペムブロリズマブは、特にPD-L1スコアが1以上の場合に、転移性HER 2陽性胃食道癌の無増悪生存期間を有意に延長させた。全生存期間の評価は現在進行中である。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(23)02033-0
PMID: 37871604

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