関節形成術における外科的予防としてのバンコマイシンとセファゾリンの試験。

原題
Trial of Vancomycin and Cefazolin as Surgical Prophylaxis in Arthroplasty.
背景:この研究では、有効性と安全性が不明であることを考慮して、関節形成術における予防的β-ラクタムにバンコマイシンを追加することが手術部位感染を減少させるかどうかを評価した。
方法:研究者らは、関節形成術を受けた成人患者を対象に、多施設二重盲検優越性プラセボ対照試験を実施し、術後90日以内の手術部位感染率を評価した。
結果:4239人の参加者を対象とした試験の結果から、予防にバンコマイシンを追加しても感染率は効果的に低下しないことが示された。副作用はプラセボ群とバンコマイシン群の両方で同様であったが、急性腎障害の発生率はバンコマイシン群の方が低かった。
結論:MRSAが定着していない患者の関節形成術における手術部位感染の予防において、セファゾリン予防にバンコマイシンを追加しても、プラセボより優れていなかった。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2301401
PMID: 37851875

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