原題
Stereotactic ablative radiotherapy and FAPα-based cancer vaccine suppresses metastatic tumor growth in 4T1 mouse breast cancer.
背景:本研究では、定位アブレーション放射線療法(SABR)と線維芽細胞活性化蛋白質-α(FAPα)癌ワクチンを併用することで、確立された腫瘍増殖を阻害し、転移の可能性を阻止できるかどうかを検討した。
方法:免疫原性の低い転移性マウス乳癌モデルを用いて、マウスを5つの治療群に無作為に割り付けた。FAPαベースの癌ワクチンの3つの治療を皮下投与し、SABRは最初のワクチン接種後に送達した。
結果:単独療法は腫瘍容積を軽度に減少させ、寿命を延長させたが、SABR/FAPα-Vaxの併用は腫瘍量を顕著に減少させ、生存率を高め、ECM産生および腫瘍血管新生を阻害し、肺転移を排除する遠達効果を示した。この併用はまた、CD8+T細胞の動員を活性化し、抑制細胞を抗腫瘍機能に向けて再プログラムした。
結論:放射線とFAPαベースの癌ワクチンの併用は、免疫原性の低い転移性癌に対して有望な治療効果を提供し、FAPα+CAFによって引き起こされる治療抵抗性を克服する可能性がある。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109946
PMID: 37806560
Open Access
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