定位放射線手術で治療された上部消化管癌からの脳転移患者の臨床転帰。

原題
Clinical Outcomes for Patients with Brain Metastases from Upper Gastrointestinal Cancer Treated with Stereotactic Radiosurgery.
背景:定位放射線手術(SRS)で治療した上部胃腸(GI)癌からの脳転移の結果に関する研究は限られており、以前の研究では結腸直腸癌が多く取り上げられていた。本研究では、上部GI癌からのSRS治療脳転移に対する施設の転帰を評価する。
方法:1991〜2021年の間に脳転移に対してSRSで治療した上部GI癌患者について後ろ向きレビューを行った。局所再発(LF)と全生存率をそれぞれ累積発生率関数とカプランマイヤー法を用いて評価した。
結果:男性優位の49人の患者の全生存期間中央値は7.5か月であった。6か月と12か月のLFはそれぞれ5.6%と12%、全生存率は59%と35%であった。女性、黒人、およびより大きな腫瘍がLFに有意に寄与していた。
結論:SRSは上部GI癌からの脳転移に適した治療法である。以前の研究とは異なり、我々のデータは局所失敗率が他の疾患部位とより一致していることを示唆している。今後のSRS脳転移研究では、上部GI癌と下部GI癌を鑑別すべきである。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.847
PMID: 37786211

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