脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療と従来の外照射療法の比較:ランダム化比較試験の系統的レビューとメタ分析。

原題
Stereotactic Body Radiation Therapy versus Conventional External Beam Radiotherapy for Spinal Metastases: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.
背景:無作為化対照試験(RCTs)の系統的レビューとメタ解析を通して,脊椎転移の治療における体幹部定位放射線治療(SBRT)と従来の外部ビーム放射線治療(cEBRT)を比較した。
方法:PubMed、EMBASE、およびCochrane LibraryからのRCTsを解析し、疼痛反応、局所進行、生存、生活の質および有害事象に関するデータを抽出し、変量効果モデルを用いて統合した。
結果:患者642人を対象とした3件のRCTsでは、SBRTとcEBRTの間で疼痛奏功割合に差は認められなかったが、SBRTは完全な疼痛反応において有意な改善を示した。有害事象は同程度であったが、放射線皮膚障害はSBRTの方が少なかった。
結論:SBRTは安全であり、cEBRTと比較して脊椎転移に対してより効果的な鎮痛薬であると考えられるが、特定の患者サブセットに対して追加の試験が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109914
PMID: 37739318

コメント

タイトルとURLをコピーしました