ネオアジュバント放射線療法とアジュバント放射線療法で治療された肉腫患者の健康関連の生活の質-多施設観察研究の結果。

原題
The health-related quality of life of sarcoma patients treated with neoadjuvant versus adjuvant radiotherapy – Results of a multi-center observational study.
背景:本研究では、軟部肉腫に対してアジュバント(ART)とネオアジュバント放射線療法(NART)を受けている患者の生活の質(QoL)の差を調査した。
方法:39の病院からの1110人の成人肉腫患者がEORTC QLQ-C30質問票に記入し、多変量回帰を用いてARTまたはNART後のQoL、身体機能および役割機能、疲労、疼痛、および不眠を評価した。
結果:生活の質スコアはART群とNART群で同程度であった。しかし、NART後、患者は役割機能および疼痛が悪化したが、睡眠障害は減少した。特に、NART患者は治療2年後にQoL障害を経験することが少なかった。
結論:ほとんどの場合、ARTとNARTの間に有意なQoLの差は存在しないが、役割機能と疼痛はNART後に悪化し、不眠症の発生はより少ない。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109913
PMID: 37739319

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