細胞内酸素化におけるFLASH誘導変化の直接測定。

原題
Direct Measurements of FLASH-Induced Changes in Intracellular Oxygenation.
背景:本研究では、CONVおよびFLASH線量率での放射線適用中の細胞内酸素の動態を理解し、FLASH効果機構に関連した酸素枯渇仮説を検討した。
方法:この研究では、細胞内酸素動態を測定するために細胞サイトゾルに電気穿孔されたプローブOxyphor PtG4を用いたリン光消光法を利用した。
結果:調査結果は、正常酸素範囲の100 Gy/sの線量率での細胞内放射化学的酸素枯渇(ROD)g値が0.58±0.03μM/Gyであることを明らかにした。FLASHとCONVの線量率に対するROD g値はほぼ等しいように見えた。酸素濃度は、溶液ベースの研究と同様に、細胞内RODに影響した。
結論:in vitroでのFLASHでのプロトン照射は、一過性の低酸素症を引き起こさず、放射線防護を誘導しなかった。以前に観察されたROD g値の差は、細胞内で測定した場合には消失し、FLASH RTにおける酸素の役割およびFLASH効果のメカニズムについての洞察を提供する。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.09.019
PMID: 37729972

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